居酒屋でコロナ対策調査員と遭遇!?

お酒の話

これは、私が今の住まいに引っ越してすぐの頃のお話。

終息と拡大を繰り返すコロナに振り回されている最中、飲食店はコロナ対策をした上で通常営業が許されているという状態だった。

この街に来てまだ一人飲みをしていない。だけど、もう目星はつけている、近所に夫婦二人でやっている居酒屋だ。

道路に面した壁には窓がなく中の様子がわからないが、明るい時間にお店の前を通った時に扉が開いていてカウンターが広い感じのお店であることもチェック済み。

というわけで、準備は整った。いざ。

扉を開けると、ご夫婦が「いらっしゃいませ」と笑顔で迎え入れてくれた。

アクリル板を立てて、アルコールで念入りに拭いてくれた。丁寧に対応してくれたのが印象的だった。

まずは生ビール。スパドラなのが嬉しい。一番好きな銘柄。

お刺身の種類に迷っていると、一人だからと少しずつの盛り合わせにしてくれた。気遣いがあったかい。その他にも色々頼んだが食べるもの全部おいしい。

話を聞くと、一人で来る女性客は開業以来、片手で数えられるほど。それも一人で来店する前に一度誰かと来たことがある場合がほとんどで、一見さんで女性一人は初めてだと驚かれた

近くで飲んでいた常連客からも扉を開けるまで中の様子がわからないのによく来たよね、と感心された。

ご夫婦も優しいし、常連さんも気さくだし、何よりおいしい!近所でいいお店見つけたなと上機嫌でお店を後にしました。

この街で初めて入った居酒屋で大当たりを引いた。嬉しい。また行こう。

ということで早速翌週も訪問。(頻回訪問。得意先にも週1で行けよ。。。

お店に入ると、前回同様、笑顔で迎え入れてくれた。

大好きなスパドラを頂きながら、大将とおしゃべり。また来てくれて嬉しいと言われ、私もいいお店見つけられて嬉しいですと答えた。

すると、にこやかだった大将が真面目な顔をして

確認だけど、コロナの調査員じゃないよね?」と、、、

話を聞くと、一見さんで女性一人なんて初めてだから「絶対に何かある。やばい、コロナの調査員だ。」と思ったらしく、いつも以上に念入りにアクリル板の設置やアルコール消毒をしていたらしい。

※いつもきちんと対策してくれているお店です。

女の一人飲みってジロジロみられることもあるし、面倒なこともたまにある。でも、まさかこんな勘違いがあるとは。

今では、愉快な常連さん達とも仲良くなり、その居酒屋には私のファンのマダムもいる。居心地のよい場所。これからも末永くお世話になりたいお店。

この最初の出会いはお互い忘れないだろうな。

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